現サークル長の sotanishy です.今日から新年度ですね.
この記事では puzzleknot の 2022 年度の活動について紹介します.
普段の活動
定例会
週1で定例会をやっています.今年はバーチャルコンテストをやってました.バーチャルコンテストというのは,競プロのコンテストの過去問を集めて時間を決めて解くという擬似的なコンテストです.
場所は,川内キャンパスのC棟の教室に集まってやっていました.長期休みは帰省する人も多いのでオンラインでやっていました.
問題は,AtCoder の過去問を使うことが多かったですね.ICPC (後述) の前には Aizu Online Judge 上の ICPC の過去問を解くこともありました.最近は趣向を変えて Codeforces (ロシアの競プロコンテスト) のバーチャルコンテストを解いています.
定例会では,バーチャルコンテストをしたあとに,感想戦をやります.同じ問題でも人によって解き方が違うことがあって,他の人の考え方に触れると新しい視点が得られたりして面白いです.また,問題に関連した知識やテクニックを共有したりすることもあり,自分の知識の幅が広げられます.
その他の活動
ICPC (国際大学対抗プログラミングコンテスト)
このサークルの存在目的が ICPC みたいなところがあります.
これは毎年開かれる世界規模の競プロの大会です.国内予選 → アジア地区予選 → 世界大会の順に勝ち上がっていきます.1チーム3人のチーム戦で,同じ大学内でチームを組みます.
2022 年度は7月に国内予選がありました.ここ数年,コロナで開催時期がずれたりしていましたが,これからも7月頃になりそう?
puzzleknot からは4チームが参加して,うち2チームがアジア地区予選への出場権を獲得しました.例年,東北大学からは2チームがアジアにいけます.めっちゃ頑張ると3チーム出れるかもしれません.
アジア地区予選は12月に横浜で行われました.puzzleknot から出た2チームは,40チーム中9位と13位でした.一昨年は8位と10位だったのでちょっと下がってしまいましたが,それでも結構良かったのではないかと思います.
結果とかはここから見れます.
https://icpc.iisf.or.jp/2022-yokohama/
世界大会に行くには,国内3位以内とかに入る必要があります.過去,東北大学から世界大会に出場したことはありません!新入生に期待しています.
ICPC はチーム戦なので,個人でやる普段の競プロのコンテストとは違った面白さがあります.メンバーの得意分野に応じて適切に問題を割り振ったり,実装と考察の担当を分けたりという戦略の立て方にチームの個性が出ます.僕はチーム戦大好きです.
TUPC2022 (東北大学プログラミングコンテスト)
puzzleknot のメンバーが作った問題を出すコンテストを先月開きました.
TUPCは2021年にやったのが初めてで,今回が2回目でした.1回目は完全オンラインのコンテストでしたが,今回はオンサイト開催にも挑戦してみました.通常のオンラインのコンテストに加えて,オンサイト会場に学外から40人ほどを東北大学に招待しました.
準備は半年ほどかけてのんびりやっていました.問題を作るのが好きなメンバーが多いので,問題は結構たくさん集まりました.オンサイト会場の準備はちょっと大変でした.
やりがいがあって楽しかったです.自分が作った問題を他人に解いてもらえると嬉しくなります.
輪読会
何人かのメンバーで組み合わせ最適化のテキストの輪読を行っていました.競プロの問題を解くだけだと高度な知識を体系的に得ることが難しいと思い,学術寄りの組み合わせ最適化のテキストに挑戦しました.
2週間に1回,持ち回りでテキストの担当範囲をまとめてきて発表するということを半年ほど続けました.切りのいいところまで読んだので終わりにしました.
純粋に学問として面白いというのもありましたが,競プロにも役立ちそうな知識が得られてとても満足でした.テキストに書いてあることを読んでおわりにするのではなく,競プロのどのような問題が解けるようになるのかや,実装するとしたらどうなるかなど,競プロの視点から踏み込んだ議論することができたのはとても良かったと思います.
芋煮
芋煮の最適化をしました.
焼肉の最適化をしたい方はこちら
https://atcoder.jp/contests/abc157/tasks/abc157_f?lang=ja
最後に
2022 年度の活動はこんな感じでした.普段の活動はかなり軽めですが,ICPCとかTUPCは準備・練習期間を含めると大分長いので,全部に参加していると結構やりごたえがあるのかなと思います.
活動内容はあまり固定されていません.これからはまた新入生も入って来ると思うので (入ってきてほしい!) ,メンバーの興味などに合わせて柔軟に活動内容を変えられたらなーと思っています.